2013年8月28日水曜日

序章

それは突然のことであった。
走ることを止め、タバコも止め、まるで動かなくなった代わりに毎日晩酌をするようになりブクブクに膨らんだ体で久しぶりに梨本塾のレポートを読んでいたときだった。

『I山さんって、、、』

モニターには20年近く前のかすかに残る記憶と何も変わっていない笑顔が映っていた。

酔いも手伝ってかこれもかなり久しぶりに塾長にメールをだした。
I山さんが先輩であること、しかし覚えてもらっているかは不明だと。

そう、このときはまだ大きく変わりゆく流れを感じることは微塵もなかった。
次の日のあのメールをもらうまでは、、、。


つづく

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